【お祝いで受け取った胡蝶蘭の育て方のコツ】手入れや管理の注意点についてのほか、育て方のよくある疑問について紹介

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胡蝶蘭の育て方
 
お祝いの贈り物として胡蝶蘭を受け取った場合は、育ててみるのもおすすめです。
 
きちんと管理をして育てれば、胡蝶蘭は長く楽しむことができるお花です。
 
今回は胡蝶蘭の育て方について紹介します。
 
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目次

胡蝶蘭の育て方の基本

白い胡蝶蘭の花6輪

置き場所について

胡蝶蘭の原産地は熱帯のジャングルです。日本で胡蝶蘭を長生きさせるためには、置き場所に気を配る必要があります。

 

風通しのよい場所に置く

胡蝶蘭にとっては自然に風が通るような場所が快適な空間です。

 

ただし、風とはいえエアコンや扇風機のような人工的な強風を浴びる場所は避けましょう。

乾燥しすぎてしまい、元気をなくしてしまいます。

 

直射日光の当たらない場所に置く

植物はとりあえず日当たりのよい場所においてあげれば元気でいられる、というイメージがあるかもしれません。

 

しかし、胡蝶蘭に直射日光を浴びせてしまうのはNGです。

葉っぱが焼けて、枯れてしまいます。

 

 

カーテン越しに日光を浴びられるように、窓際においてあげるのがよいでしょう。

 

また、屋外に胡蝶蘭を置くこともおすすめできません。

 

もし屋外に置きたい場合は、木陰や遮光ネットを利用して直射日光を避けて、なおかつ冬の寒い時期は屋内に移動してください。

 

胡蝶蘭に触れてしまわないような場所に置く

胡蝶蘭はお花の中央にあるめしべを触ってはいけません。

 

誤って触ってしまうと胡蝶蘭自身が受粉完了と勘違いしてしまい、その結果すぐに萎れてしまうのです。

 

間違って触れてしまわないような場所に置くようにしましょう。

 

特にペットやお子様がいるご家庭の場合は、設置場所に注意してください。

温度について

胡蝶蘭にとって快適な温度は、日中は約25度、夜間では約18度です。

 

温度が高すぎると花が早く萎れてしまい、逆に低すぎる場合には枯れてしまいます。

 

そのために出来るだけ20度前後の温度を保つようにしてください。

 

ただし、直接エアコン等の冷暖房器具の風が当たるようだと、乾燥によってお花が傷んでしまうので注意してください。

湿度について

胡蝶蘭の原産地は高温多湿な環境のため、似た環境である日本の夏季は、特に湿度については気を配る必要がありません。

 

しかしながら、乾燥する冬季には注意が必要です。

 

加湿器を使うか、一日に数回霧吹きを使って蕾や花、葉を湿らせてあげることが大切です。

 

もし湿度を意識せずに放っておいてしまうと蕾が黄色く変色して落ちてしまい、せっかく咲いたお花や株が弱ってしまいます。

水やりについて

胡蝶蘭への水やりは、植え込み部分の表面が乾いてしまったときに行ってください。

 

鉢植え表面の水苔を指で押してみて、乾き具合を確かめてあげましょう。

 

季節や気温によっても変わりますが、大体1週間に1度、1株につきコップに1杯程度の常温に近い水を株の根元に与えるとよいでしょう。

 

ただし、胡蝶蘭は根腐りを起こしやすいために、常に湿っているような状況にはしないでください。乾いてから水をあげるということを意識しましょう。

肥料について

胡蝶蘭は肥料なしでも1か月ほどは楽しめますが、一般的な園芸店の肥料を与えることで、花持ちを長くできます。

 

肥料を上げる場合には5月上旬に緩効性化成肥料を置き肥し、その後9月下旬まで週1回、液体肥料を与えるとよいでしょう。

 

緩効性化成肥料の代わりとして有機系固形肥料を使用する際は、夏までに2回程度取り替えてください。

 

ただし、必ず肥料は使用方法に従ってあげなければいけません。

 

よかれと思って肥料をあげすぎてしまうと、反対に胡蝶蘭が傷んでしまう恐れもあります。

ラッピングについて

胡蝶蘭は貰った際には綺麗にラッピングされていることが多いですが、そのまま放置してしまうと中が蒸れてしまい、根腐れの原因になります。

 

長持ちさせたいのであれば、まずはラッピング材を外しましょう。

 

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季節ごとの胡蝶蘭の育て方の注意点

日光を浴びるピンクの胡蝶蘭の花

胡蝶蘭にとって、四季があり目まぐるしく気温や湿度の変わる日本は過酷な環境です。

 

胡蝶蘭を長持ちさせるためには、季節ごとに注意しなければいけないことがあります。

春の育て方

春に気を付けなければいけないことは、植え替えのタイミングを逃さないことです。

 

胡蝶蘭にとっては、5月頃が植え替えをするには最も適した時期です。

 

この時期にしっかりと植え替えをすれば、それ以降の胡蝶蘭の生育が順調にいきます。

 

また、植え替えの周期はだいたい2年に1度です。

夏の育て方

まず6月になれば、ラン用の液肥を与えることが大切です。

 

そして梅雨の季節になれば、胡蝶蘭は根腐れに弱いため、過度な湿気には注意しなければいけません。

 

その後、夏になって気温が上がり始めると、胡蝶蘭の成長が早くなります。

 

夏は湿気が多くなりますが、冷房をつける季節でもあるためにお花の乾燥には気を付けてください。

 

エアコンの風が直接胡蝶蘭に当たるような場所には置いてはいけません。

 

また、温度が高い場所にずっと置いたままにしてしまうと、軟腐という病気のリスクがあります。

 

この軟腐という病気は、葉っぱに特徴的な斑点ができてしまい、胡蝶蘭が強烈な異臭とともに腐ってしまう病気です。

秋の育て方

秋も、胡蝶蘭にとって快適な湿度を保てているか気を配らなければいけません。

 

日照時間が少しずつ短くなって、夏からの変化によって胡蝶蘭が弱ってしまうかもしれません。

 

また、空気が徐々に乾燥していくために、胡蝶蘭自体の乾燥にも気を配る必要がありますが、逆に温度の低下によって株が常時湿ったままになり、根腐れの危険が高まります。

冬の育て方

冬になって気温が低くなっていくと、胡蝶蘭が凍傷を起こしてしまう恐れがあり、気温が15度を下回らない場所で育てる必要があります。

 

また、できるだけ暖かい環境を維持しなければいけませんが、暖房によって起こる乾燥にも要注意です。

 

また、冬季の水やりを他の季節と同じ感覚で行わないことも大切です。

 

大体20日に一度くらいの頻度で大丈夫ですが、決まって20日間隔で水やりをすればいいというわけではありません。

 

きちんと胡蝶蘭の乾燥状態を見極める必要があり、20日たっていても湿り気があるようなら水やりは不要です。

 

季節ごとの胡蝶蘭の育て方について詳しく知りたい方はこちら

 

花が咲き終わったら

青い胡蝶蘭の花

もし大切に管理していた胡蝶蘭の花が咲き終わって枯れてしまったとしても、それで終わりというわけではないので落ち込む必要はありません。

 

一度枯れてしまっても、上手に管理してあげることで、またお花を咲かせてくれる可能性があります。

 

お花がすべて咲き終わってしまったら、次の開花のために準備をしなければいけません。

 

まずお花が咲き終わったら、花茎を出来る限り根元の近くから切りましょう。

 

それによって、株の力を蓄えることができます。

 

もし胡蝶蘭が寄せ植え状態であるなら、一つの鉢に一つの株になるように植え替えを行いましょう。

 

また、植え替えを行った後、根っこが環境に慣れるまでは水をあげてはいけません。

 

大体20日前後を目安に水やりを止めましょう。

 

株が元気で温度が15度~25度あるなら、1か月~2か月ほどで胡蝶蘭の節の部分から花芽します。

 

そして、数か月で開花します。

しかし、胡蝶蘭の品種によっては披度目の開花が難しいものもあり、必ず開花するとは限りません。

 

胡蝶蘭の植え替えについて

黄色い胡蝶蘭の花

胡蝶蘭は2年に1度のペースで春に植え替えをするのがよいとされています。

 

適切なタイミングで植え替えてあげることで、胡蝶蘭を長く楽しむことが可能です。

胡蝶蘭を育てる際によくある疑問

ピンクの胡蝶蘭の花とはっぱ

胡蝶蘭は管理が難しい植物ですが、適切な管理をすれば長く花を咲かせて楽しませてくれます。

 

しかし、適切に胡蝶蘭を育てていても、葉が枯れてしまうなどの異変が起きることもあります。

 

葉が枯れてしまった場合や、胡蝶蘭を増やす方法など、胡蝶蘭を育てるうえでよくある疑問について解説します。

葉が枯れたらどうすればいい?

きちんと育てていたのに、急に胡蝶蘭の葉っぱが茶色や黄色、もしくは白っぽくなったり逆に黒っぽくなったりと変色することがあります。

 

もしも葉の色素が抜けて白くなったり、焦げたように黒くなったりするなら、それは葉やけの可能性があります。

 

葉やけというのは、その名前の通り葉が直射日光によって焼けてしまうことです。

 

変色以外にも、虫に食われてしまったような穴が開くこともあります。

このような症状の場合は、即座に日光の当たらない場所まで移動してください。

 

焼けてしまった場所は、きちんと消毒した清潔なハサミを用いて切り取りますが、ここでハサミを消毒せずに使ってしまうとハサミから菌が入って胡蝶蘭が病気になることもあるので注意してください。

 

切った部分に植物用の殺菌剤を使うのもよいでしょう。

また、変色が葉っぱ全体に及んでいる場合には、自然に枯れて落ちるのを待って、落ちた葉っぱは捨てましょう。

 

葉が薄くしわしわになったり、根に近い葉が茶色や黄色になっていたりする場合には、単に寿命であることが考えられます。

 

完全に枯れるのを待ってから、手でつまむなどして取り除くとよいでしょう。

 

また、葉がよれよれになって枯れてしまったなら、根腐れを起こしている可能性があります。その場合には根の状態を確認して、植え替えを行ってください。

胡蝶蘭って増やせる?

胡蝶蘭を増やす方法としては、子株を使うものと高芽を使うものがあります。

 

健康な胡蝶蘭であれば、株の根元に子株が育つことがあります。その場合、この子株の根と芽が出た状態で親株と切り離し植えることによって、株分けができて増やすことができます。

 

また高芽が出た場合には、5cmぐらいまで根っこが伸びるのを待って親株から切り離し、こちらも植えることで増やせます。

鉢植えに入っていた発泡スチロールは捨ててもOK?

胡蝶蘭の鉢植えには、葉の水はけをよくするためや、鉢の軽量化や株と鉢の間にできる隙間を埋める、支柱を支えるなどの目的で発泡スチロールが入れられている場合があります。

この発泡スチロールが植え替えの際に出てきたとしても、そのまま捨ててしまって問題ありません。

 

お住まいの自治体のゴミ出しのルールに従って、ゴミとして出してしまいましょう。

 

初心者の方向けの胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭を育てるのが初めてという方は、こちらの記事もご覧ください。

 

初心者でも安心の胡蝶蘭の育て方!開花中はもちろん、花が落ちてからの育て方についても解説

 

まとめ

白い胡蝶蘭の花のアップ

胡蝶蘭は温度や湿気の変化や直射日光など、さまざまなことに気を付けて管理しなければいけません。

 

お世話が大変だと感じるかもしれませんが、大切に育てれば長きにわたって楽しませ続けてくれます。

 

もし胡蝶蘭をプレゼントされた場合には、ぜひ育ててみてください。

 

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