【初心者でも簡単】失敗しない胡蝶蘭の植え替え方法!植え替えに適した時期や、便利な発泡スチロールの使い方までわかりやすく解説

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胡蝶蘭は「花もちがよく、見た目も美しい」として人気の高い植物ですが、美しさを保ち続けるためには定期的な植え替えが必要です。
しかし、植え替えのタイミングや手順、失敗しないための注意点については、意外と知られていません。

 

今回の記事では、胡蝶蘭の植え替えが必要なサインや、適した時期、正しい植え替え方法から失敗例まで、初心者でもわかりやすく解説します。

 

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目次

こんな胡蝶蘭は植え替えが必要!

何らかの原因があって胡蝶蘭が弱ってしまったときは、鉢の環境を変えることで元気を取り戻すことができるかもしれません。
下記のような胡蝶蘭は植え替えを検討しましょう!

 

植え込み資材が腐敗してしまった場合

植え込み資材は時間が経つにつれて、黒ずんでしまったりカビが生えてしまったりするため、株が育つうえでの環境に悪影響を及ぼしてしまいます。
植え込み資材が腐敗して環境が悪くなってしまった場合は、植え込み材料を取り除いて新しいものに植え替えます。

 

悪い環境のままで苗を育ててしまうと、成長が止まってしまったり枯れてしまったりなどの恐れがあるのでなるべく早めに行いましょう。

 

2~3年以上植え替えを行っていない場合

植え替えるタイミングは2~3年に1回が目安とされています。
あまり頻繁な植え替えはよくありません。

 

植え替えはどんなに気をつけて作業したとしても、株や新根にダメージを与えてしまいます。
そのダメージから回復するためには1年近くかかってしまうため、頻繁に植え替えを行ってしまうと株の体力が落ちてしまい、花が咲かなくなってしまう恐れがあります。

 

鉢に対して株が大きくなり過ぎてしまった場合

鉢に対して株が大きくなりすぎてしまい窮屈になった場合は、植え替えてあげることでより大きく育つこともあります。
葉の枚数や株は大きくなってしまった場合は、根鉢を崩さずに一回り大きな鉢に植え替える鉢増しという方法がおすすめです。

 

また、3本立てや5本立てなど多数の株の寄せ植えで花が落ちたときに、小さい鉢のままにしておくと根が苦しくなって成長が止まってしまいます。
これらの寄植えは一株ずつ鉢に植え替えるとよいでしょう。

 

胡蝶蘭の植え替えに適した鉢の大きさ

胡蝶蘭を植え替える際は、4〜5号(直径12〜15cm)程度の小さめの鉢を選び、1株ずつ個別に植え替えるのが基本です。

 

大きな鉢を使うと、植え込み材が過剰に水を吸ってしまい、根腐れの原因になることがあります。
一方、小さい鉢では根が鉢の外に出てしまうこともありますが、胡蝶蘭は本来、根を空気中に伸ばす性質があるため、問題はありません。

胡蝶蘭の鉢について詳しく知りたい方はこちら

 

根腐れを起こしてしまった場合

根腐れを起こしていた場合でも、早めに植え替えをすることによって回復する場合もあります。
放っておくと根腐れがどんどん進行して株全体が枯れてしまいます。

 

腐った根を切り捨てて、植え替えをしましょう。

 

胡蝶蘭の植え替えに適した時期は?

 

胡蝶蘭の植え替えのベストな季節は、4月末~6月です。この時期に植え替えをすると、その後の生育がとてもよくなります。
早めに行うことで、成長期にしっかりと葉が大きくなるので、株がより充実したものとなって、来年以降も花を楽しむことができます。

 

胡蝶蘭は寒さに弱い植物ですので、冬の植え替えは避けましょう。寒い冬は成長を止めて、暖かくなる季節に備えてしっかりと栄養を蓄える時期です。
ただし、真冬でも室温を常に20度程度に保つことができるならば、季節を問わずに植え替えできます。

 

「植え込み資材の状態が病気やカビで悪くなった」「根腐れを起こしている」といった場合は、季節に関係なくすぐに植え替えた方がよいでしょう。
植え替えた後は暖かい環境に置いて管理し、水やりはしばらく控えるようにしてください。

 

胡蝶蘭の植え替えの手順

胡蝶蘭の植え替え方法を紹介します。

植え替えに必要な物

植え替えに必要なものは以下です。

 

  • ・花の終わった株
  • ・水苔、バークなどの植え込み資材
  • ・ハサミ(園芸用)
  • ・新しい鉢

 

ハサミは使用する前にウイルスの感染防止のため刃先を火であぶって消毒してください。
また、寄せ植えを植え替えるときは1株ずつ分けるようにしましょう。株数の分だけ鉢が必要になります。

 

ポイント

※植え込み資材に水苔を使用する場合は、鉢は通気性のよい素焼き鉢を使用することをおすすめします。

バークの場合はポリポットやプラスチック鉢が適しています。

 

水苔を使う場合

 

まずは植え込み資材に水苔を用いた場合の植え替え手順です。

 

出典:GARDEN STORY
 
 
【1】
胡蝶蘭の株を鉢からはずします。

 

出典:GARDEN STORY

 

【2】
古い植込み材をすべて取り除き、古い根鉢はハサミで半分程度に切ります。
新しい根は放射状に広がるので、根の先端を傷つけないように注意しながら根鉢を整理していきます。

 

出典:GARDEN STORY

 

【3】
水苔は乾燥した物が塊で売っていますので、鉢の大きさに合わせて必要な量を用意します。
乾燥した状態で植え替えをしてしまうと上手く水を吸ってくれないこともあるので、植え替えをする前に水苔はしっかりと水に浸しておきましょう。

 

出典:GARDEN STORY

 

 

 

【4】
水苔を軽く絞って、ピンポン玉くらいの大きさにして、根を広げながら下から押し当てて水苔を巻いていきます。
根の上から水苔を縦向きにつけていき円柱状にします。
鉢の直径より一回り大きいくらいが目安です。

 

出典:GARDEN STORY

 

【5】
水苔は軽く絞りながら根と根の間に入れて鉢の大きさ程度になるまで巻いていき、鉢に入れたら隙間をさらに水苔で埋めて完成です。
水苔は鉢の底まで押し込まずに、側面にしっかりと密着させるようにします。

 

出典:GARDEN STORY

 

※鉢増しをする場合には一回り大きな鉢を使いましょう。

 

鉢の底をヤスリなどで削って鉢底穴を広げると、空気の通りがよくなって、植え込み材料が腐りにくくなります。

バークを使う場合

次にバークを資材に用いた場合の手順です。
水苔は苔同士が絡まって根に巻き付けやすくなっていますが、バークはチップ状なので植え替え方が違います。

 

【1】
バークの場合はまずきれいに整えた株を鉢に入れ、その上からバークを入れていきます。

 

【2】
身近にある割り箸などを使って、根と根の間の隙間を埋めるよう入れ込んでいきます。
優しくそっとバークで根の付け根まで覆っていきます。

 

出典:GARDEN STORY

バークで植え替えをする時の注意点は、鉢にバークを入れる時に根を傷つけないことです。
無理に押し込んだり、雑に扱ったりするのはNG。
繊細な根を傷つけて枯れる原因を作ってしまいます。

 

【3】
最後にたっぷりの水を与えて完成です。

 

植え替え時に肥料は与えた方がいい?

そのため、植え替え直後には肥料は与えないほうがよいでしょう。
本来胡蝶蘭は、あまり栄養分がないような環境でも生育できる植物で、元気な株であれば、生育期でも肥料をあげずに育てることができます。
適切な水やりだけで育てることができるので、普段からあまり肥料はやりすぎない方がいいでしょう。

 

植え替え直後は根にダメージが残っているので余計に負担がかかってしまいます。
弱っている時は根から栄養を吸収しにくくなり、肥料がさらに根を弱らせる原因にもなってしまいます。

 

あると便利“発泡スチロール”

胡蝶蘭の植え替えの際にあると便利なのが「発泡スチロール」です。
発泡スチロールは水を吸収しないので、水苔を使う場合、根の間に挟むことで胡蝶蘭の“水はけ”を助ける役割を果たします。

 

逆に、水はけのよいバークの場合は、鉢の底に砕いた発泡スチロールを敷くことで“水分保持”の役割を果たします。
このように、胡蝶蘭の致命傷である根腐れを防ぐために、発泡スチロールはあると便利です。

 

植え替え後の胡蝶蘭のケア方法

植え替えた後の胡蝶蘭はどのように育てればいいのでしょうか。
温度湿度などの生育環境や、水やりや肥料に注意して詳しく見ていきましょう。

 

育てる環境について

直射日光が当たらず風通しのよい暖かい場所で育てましょう。
窓際や開け閉めの多いドアの近くが風の流れがあるのでおすすめです。

 

そっとしておくことで、胡蝶蘭の株が植え替え後の新しい環境にも馴染んでくるので根はどんどん成長していきます。
ただし、植え替え直後の胡蝶蘭は弱っているので、抵抗力もなくなっています。

 

病気のリスクが上がり、害虫の被害も受けやすくなるため、それらへの対策はしっかりと行いましょう。

 

水やりの量やタイミング

植え替え後の水やりは、1~2週間必要ありません。
乾燥が気になる場合は、霧吹きを使って葉を湿らせる程度にしましょう。
この時、葉の中央に水がたまらないように注意してください。

 

植え替えからしばらく経過して、水苔やバークが乾き株が元気そうであるなら、ここから水やりをスタートしてください。
夏場は水をたっぷりと、冬場は控えめに水を与えるようにします。

 

胡蝶蘭の植え替えの失敗例

 

水の与えすぎによる失敗

胡蝶蘭は植え替えした直後に水を与えすぎると弱ってしまいます。

植え替えることでも負担がかかっていおり、根が元気に水を吸収できるようになるまで時間がかかるため、しばらく水やりをするのは控えましょう。
水やりを控えることによって、根の成長を促せます。

 

ポリポットを使ったことによる失敗 

ポリポットはビニール製であるため、乾燥しにくい特徴があります。
乾きやすいバークとは相性がよいですが、水苔の場合は水が切れにくく、与える水の量によっては根腐れを引き起こすことがあります。
水苔には素焼き鉢を使用するのがよいでしょう。

 

胡蝶蘭が地植えできない理由

 

寒さ

日本で地植えしてしまうと、寒さが原因で胡蝶蘭は成長できません。
元々胡蝶蘭は熱帯地方で自生していた植物のため、寒さには弱い特徴があります。

 

7度を下回ると凍死してしまうので、外に植えるのはもちろんのこと、寒い季節は鉢の状態でも外に出しておくのは控えましょう。

 

呼吸ができない

着生植物のため、土の中に根を入れて育ててしまうとうまく育たない可能性があります。
園芸用で使われる培養土は使えません。

 

特に赤玉土などは時間がたつにつれて粒が潰れて粘土質になるので、根が呼吸できなくなり、根腐れを起こす原因となります。
植え込み資材には土ではなく、水苔やバークなどの通気性のよいものを使用しましょう。 

まとめ

胡蝶蘭は丁寧に植え替えを行い、適切な環境で育てることで、毎年美しい花を咲かせてくれる植物です。
植え替えのタイミングを見極め、根腐れや資材の劣化を防ぐことで、長く健康に育てることができます。

 

今回の記事を参考に、ぜひ胡蝶蘭の植え替えに挑戦してみてください。

 


サスティナブル

弊社は、SDGsの実現に向けた取り組みの一環として、NPO法人「AlonAlon」のフラワープロジェクトで栽培された胡蝶蘭を販売しております。

>>胡蝶蘭の生産元について

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